福岡市に「ソフト開発拠点」開設

福岡市の高島宗一郎市長(右)を表敬訪問した東京エレクトロン九州の林伸一社長(左)

 東京エレクトロン九州(熊本県合志市)は3月26日、福岡市にソフトウエアの開発拠点を開設した。同社は半導体製造装置で国内最大手の東京エレクトロン(東京)の生産子会社。東京エレクトロングループが福岡に拠点を設けるのは初めて。洗浄工程などで使う装置の自動化や自律化を実現するソフトを開発する。投資額は非公表。
 開発拠点「福岡オフィス」は、JR博多駅近くのオフィスビル「コネクトスクエア博多」4階に開設。広さは約440平方メートル。エンジニア約10人でスタートし、数年で50人体制に拡大することを目指す。新拠点では、人工知能(AI)やIOT(モノのインターネット)を駆使し、工場のスマート化につながるソフトを開発したいとしている。開所式に先立ち、同社の林伸一社長が市役所に高島宗一郎市長を訪ね「福岡をソフトウエア開発の拠点にし、九州全体を盛り上げたい」と述べた。
 東京エレクトロン九州は、熊本県合志市の拠点工場で新たな研究開発棟の建設も進めており、2025年中の完成を見込む。福岡オフィスとあわせハード・ソフト両面で開発機能を強化する。  

オフィスビル「コネクトスクエア博多」