長谷工の「製造工場」共同運営へ

新工場の完成イメージ

 コンクリート二次製品メーカーのヤマックス(熊本市、茂森拓社長)は9月13日、マンション建設大手の長谷工コーポレーション(東京)が新設するマンション向け床材の製造工場(茨城県かすみがうら市)の運営に参画すると発表した。両社と伊藤忠丸紅住商テクノスチール(東京)、大協建設(千葉市)の4社が運営会社に出資する。ヤマックスは技術面で協力するほか、社員も派遣する。工場は2025年10月に稼働予定。
 工場の敷地面積は約4万6430平方メートル、延べ床面積は約8800平方メートル。ヤマックスは、工場で生産したコンクリート部材を現場で組み立てる「プレキャストコンクリート工法(PC工法)」に強みを持つ。長谷工はPC工法でのマンション建設に力を入れており、工場新設で安定的な部材供給を見込んでいる。新工場では関東全域で使用される年間3000戸超の床材を製造し、将来的には5000戸超まで増やす予定。建設現場での人手不足が課題となる中、生産性向上と働き方改革の実現を目指す。