河北省で健康産業活発化

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第171回)

 『人民日報』2024年5月17日付15面に「河北省は多くの方法を用いて健康産業の発展を支援する(河北多挙措支持康養産業発展)」という記事が掲載されました。これによれば、河北省は財政支援、土地の保障、医療サービス、人材育成、総合マッチングの五つの面と20の方策で、北京・天津から河北へ老後の健康を求めて人がやってくるような政策を行っているとしています。さらに、既に北京市と天津市に隣接する地域では2117の指定医療機関と2713の薬局が、北京市と天津市の市民向けに高齢者介護と医療サービスを提供していることも述べられています。
 河北省の医療市場も見落とせないものになっていると言えるでしょう。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。