宮崎市に大規模「蓄電所」建設

「広原蓄電所」完成イメージ

 世界的に蓄電所ビジネスを展開する英国企業「Eku Energy(エク・エナジー)」の日本法人「日本蓄電」(東京、小野健太郎社長)は9月24日、宮崎市に建設する大規模蓄電所「広原蓄電所」の地鎮祭を開いた。同社の国内第1号案件となる。2026年7月に運用を開始する予定。東京ガス(東京)が20年間、蓄電所の運用を担う。
 広原蓄電所の蓄電容量は120メガワット時で、約6万3000世帯(宮崎市の約3分の1)分の4時間の使用量に相当。電力会社の送電線につないで電力需要に応じて充放電する。電気が安い時間帯に充電(買電)し、高くなる時間帯に放電(売電)することで収益を上げる。日本の蓄電池市場は、今後6年間で年平均約17.5%の成長が見込まれている。今回、三菱UFJ銀行(東京)が系統用蓄電池事業として初めて約85億円のプロジェクトファイナンスを組成した。