東九州新幹線「3ルート案」試算

 宮崎県は11月27日、東九州新幹線の早期整備に向けて行った、宮崎市と福岡市を結ぶ三つのルート案に関する調査結果を発表した。東九州新幹線は福岡市を起点に東九州を通って鹿児島市まで結ぶ計画。国の基本計画に盛り込まれているが、実現のめどが付かないため宮崎県は調査結果を示して議論を進めてたい考え。
 調査したのは、宮崎市と九州新幹線の新八代駅(熊本県八代市)を結ぶ「新八代ルート」のほか、小倉駅(北九州市)を回る「日豊線ルート」、既存の鹿児島中央駅(鹿児島市)から宮崎市までの「鹿児島中央先行ルート」。所要時間の最短は「新八代ルート」の1時間24分で、「日豊線ルート」は1時間38分、「鹿児島中央先行ルート」は2時間12分。整備費用は「新八代ルート」が1兆5000億円、「日豊線ルート」(宮崎—鹿児島中央間を含む)は3兆8100億円、「鹿児島中央先行ルート」は1兆600億円と見積もった。調査は野村総合研究所(東京)に委託した。