宮古島で来夏「国際金融暗号学会」開催

リゾート性の高いビーチの存在も「国際金融暗号学会2025」開催の要因となった(与那覇ビーチ:OCVB提供)

 一般社団法人「沖縄観光コンベンションビューロー」(下地芳郎会長、以下、OCVB)は20日、沖縄県と共同で誘致していた国際的な暗号学の会議「国際金融暗号学会2025(FC25)」が宮古島で開催されることが決定したと発表した。OCVBによれば①アジアからのアクセスに優れており同エリアからの参加者の増加が期待できること②主催者が重視するハイクオリティーなビーチリゾートがあること③安全性に優れていること、が主な選定理由という。
 OCVBは日本政府観光局(JNTO)からFC25開催の候補地を探しているという情報を得て、主催者からの要望や条件変更などにも柔軟に対応しつつ、県内の最終候補地となった宮古島への視察を支援した。また、経済産業省や観光庁からも日本開催への期待が寄せられ、JNTOからは海外側の主催者との情報交換や沖縄視察への協力を得た。その結果、宮古島を視察した運営委員らの熱心な提案につながったという。
 FC25は、宮古島の南部にある「ホテル シギラミラージュ」を会場として、来年4月14日から18日まで開催される。参加予定人数は、国内が50人、海外が100人。参加者の主な居住地は欧米だが、FC25にはアジアからの参加者の増加を見込む。期間中は会議やレセプションのほか、島内観光を楽しむエクスカーション(体験型の見学会)なども予定されている。OCVBは「経済波及効果はもちろん、島しょ地域における国際会議のノウハウの構築、国際的に注目度の高い会議が開催されることによる知名度の向上などが期待できる」と語る。