5社共同で「オフピーク旅」を促進

「九州・沖縄オフピーク旅促進プロジェクト」の始動を発表する参加企業の面々

 鉄道やホテル事業を展開する東急が、交通事業者4社と共同で6月4日からスタートした「九州・沖縄オフピーク旅促進プロジェクト」の説明会が同月6日行われた。同プロジェクトに参加する交通事業者はソラシドエア、スターフライヤー、九州旅客鉄道、日本レンタカー。5社は、オフピーク旅の需要の創出と関係人口の拡大、移動促進による地域活性化を目的に東急が手掛ける定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」に連携して取り組む。同サービスが展開されるのは、九州・沖縄が初となる。
 同サービスは、定額の利用料で全国200カ所以上(九州・沖縄は約50カ所)の宿泊施設を期間内自由に宿泊できるというもの。東急によれば、今年6月時点で個人の会員数は8万5000人に上るという。コロナ禍以降、急速に観光需要が回復し、改めてオーバーツーリズムが社会問題化する中、混雑なく快適で満足度の高いオフピーク旅の需要を促進することが目的。合わせて、人手不足や原価・宿泊費の高騰といった課題への対応を目指す。
 プロジェクトの実施期間は来年5月31日まで。ソラシドエアを利用して九州・沖縄を訪れ、「TsugiTsugi」を利用して対象施設に宿泊するユーザーに、全国の対象施設で利用可能な1泊分の無料宿泊券が最大12泊分贈られる。また、ソラシドエアとスターフライヤーの機内では「JR九州フリーきっぷ」が特別価格で購入できるほか、ニッポンレンタカーのサービスを優待価格で利用できる。さらに、九州・沖縄のグルメが毎月当たるプレゼントキャンペーンも実施され、新機能「旅先こんせるじゅ」ではChatGPTを利用した楽曲生成AI(人工知能)を活用したオリジナルソングをAIキャラクターがプレゼントする。