「相互パートナー、相互非脅威」
2024年12月27日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第231回)
2024年12月25日に、中国の李強・国務院総理と日本の岩屋毅・外務大臣が中国の人民大会堂で会談しました。このことは『人民日報』2024年12月26日付1面にも掲載され、特に李強氏が中日は「相互パートナー、相互非脅威」であると述べたと書いています。そのほかにも、李強氏から現在、中日関係は改善と発展の重要な時期にあると語りかけたとしており、『人民日報』誌上では中国側が相当折れて日本との関係改善をしたいかのように書かれています。
もっとも、このように中国側が折れた結果、中国人の日本訪問のビザが大幅に緩和されるようで、中国側としてもいい成果だったと言えるでしょう。このように『人民日報』誌上でも日本との関係改善を打ち出しているため、またしばらくは、日中関係が良好になる可能性が高いと言えるでしょう。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。