鳥栖工場で「食品」生産開始

アイリスオーヤマ佐賀工場
アイリスオーヤマ佐賀工場

 アイリスオーヤマ(仙台市、大山晃弘社長)は7月9日、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)でパックご飯と飲料水(炭酸水)の生産ラインを本格稼働させた。西日本での食品の生産・物流を担うほか、アセアン(東南アジア諸国連合)などへの輸出拠点となる。同日、鳥栖を含む全国7カ所の食品関連の生産工場を増強し、2030年までに食品事業の売上高を現在の3倍超の1000億円とする目標を発表した。
 収納ケースのプラスチック製品などをつくる同工場に新たな生産ラインを整備した。投資額は約120億円。生産能力は、パックご飯が1日20万食、飲料水が1時間当たり3万1200本。同社は2013年、東日本大震災の復興支援のため精米事業に参入。パックご飯や飲料水、レトルト食品、防災食品と品目を増やし、23年の食品事業の売上高は前年比21%増の約290億円。鳥栖工場では来年にも生産ラインを増設する計画。30年のパックご飯の輸出額は30億円、飲料水は50億円を見込んでいる。