工業高校の「人材育成」で協定

ローム・アポロ

 福岡県教育委員会と半導体メーカーのローム・アポロ(同県広川町)、久留米工業大(同県久留米市)は10月30日、自動車・半導体人材の育成に向けた連携協定を締結した。九州では半導体投資が活発化し、自動車産業も集積する一方で、人材の育成と確保が課題となっている。産学官でコンソーシアム(共同事業体)を形成し、県立工業高校で人材育成を推進する。工業高校を対象にした人材育成協定は県内で初めて。
 人材育成の対象は、八女工業高(同県筑後市)、三池工業高(同県大牟田市)、浮羽工業高(同県久留米市)の県南地域の3校。ローム・アポロが高校生のインターンシップを実施するほか、久留米工業大が講義などを行う。県は実習用教材として、トヨタの燃料電池車「クラウンFCEV」1台を導入。自動ブレーキなど最先端機能の体験や、電子制御のメカニズム学習などで使用する。

実習用に導入するトヨタの燃料電池車「クラウンFCEV」