「未利用魚」のドッグフード開発

 立命館大発ベンチャーのオーシャンリペア(福岡市)は8月27日、食用にしづらい未利用魚の一種イスズミを主原料としたドッグフードを開発し、9月1日に発売すると発表した。鶏肉や牛肉などを原料とする通常のドッグフードに比べ、脂質が5〜8%低いのが特徴という。イスズミは海藻類を食べ尽くして海洋環境を悪化させる魚種で、藻場の再生にもつなげる。
 イスズミは従来、漁師の網にかかっても廃棄されたり放流されたりしていたが、1キログラム当たり100円で買い取る。ドッグフード「オーシャンハーベスト」の価格は500グラム入りで3500円(税込み)。全国のペットショップや自社の電子商取引(EC)サイトで販売し、5年目に1億円の売り上げを目指す。2025年秋にはキャットフードの開発も計画しているという。同社は今年2月、立命館大の光斎翔貴准教授が福岡市で創業。市の創業支援拠点「Fukuoka Growth Next(FGN)」に入居している。