「ダイヤモンド半導体」で連携

ダイヤモンド半導体パワー回路

 佐賀大(佐賀市)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、東京)は1月27日、次世代の高性能半導体として注目される「ダイヤモンド半導体」の社会実装に向けた研究で連携すると発表した。ダイヤモンド半導体は、合成ダイヤモンドを使用した半導体。高いエネルギー効率を実現できるため、高性能のサーバー機器や通信機器、電気自動車、量子コンピューターなどへの応用が期待されている。
 同大はダイヤモンド半導体に関して世界最先端の研究を行っており、2023年に嘉数誠教授らが世界で初めてダイヤモンド半導体デバイスでパワー回路開発に成功している。CTCは今回の連携に賛同する企業を募り、半導体規格の標準化や量産化の推進に向けた体制を整備する。社会課題を解決するための仕組みづくり、伊藤忠グループによるグローバルな事業展開も計画する。

調印式。(左から)嘉数誠・佐賀大教授、兒玉浩明・佐賀大学長、原口栄治・CTC専務執行役員、 豊田一彦・佐賀大理事、清水大・CTCテクノロジーリサーチ第2部長