四川省が一体一路の「戦略的高地」へ

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第197回)

 『人民日報』2024年8月26日付1面に「四川省、西方への開放に向けて戦略的高地の建設を加速(四川加快構築向西開放戦略高地)」という記事が掲載されました。これによれば、習近平・総書記は、四川省の成都は一体一路政策の西方での重要な拠点であると繰り返し述べており、それに対応した結果、成都は今やポーランドなどにテレビを輸出する一大拠点となっているとのことです。
 最近、成都などの経済発展が報じられることも多いですが、今後は、上海などの沿岸部の他にもこのあたりについても注目されます。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。