訪日客向け「オール九州パス」

 一般社団法人「九州MaaS(マース)協議会」(福岡市)は11月1日から、インバウンド(訪日外国人観光客)向けのデジタルチケット「オール九州パス」の販売を始めた。九州全域と山口県の一部を対象に、路線・高速バスやJR九州の在来線と新幹線が乗り放題となる。域内の周遊を促して滞在期間を延ばし、観光消費額の拡大を目指す。同協議会は、次世代移動サービス「九州MaaS」の拡大に向け、九州地方知事会と経済団体でつくる九州地域戦略会議などが今年4月に設立。各県や交通事業者など計約110社・団体が加盟している。
 チケットはバス用と鉄道用の2種類がセットで、それぞれ1日乗り放題券が3日分。「バス用」は、九州全域と山口県下関、長門両市の主な高速・路線バスと一部の船舶。「鉄道用」はJR九州の在来線と特急列車、新幹線(いずれも普通車自由席)。利用開始から10日間、任意で利用する日を選べる。スマートフォンアプリ「my route(マイルート)」や海外の旅行サイト、旅行代理店を通じて購入する。価格は大人(12歳以上)3万7000円、子ども(6〜11歳)2万4500円。

「オール九州パス」のバス用(左)、鉄道用(右)のイメージ