ベルギー企業と「e-メタン」で連携

 西部ガス(福岡市、加藤卓二社長)は8月5日、環境負荷が少ない「e-メタン」の活用に向け、ベルギー企業の「Tree Energy Solutions Belgium (以下、TES社)」と包括連携の覚書を締結したと発表した。西部ガスは「ガスの脱炭素化」で「e-メタン」への取り組みを掲げており、TES社が米国などで進める「e-メタン」製造プロジェクトへの協力や「e-メタン」調達など検討する。
 「e-メタン」とは、グリーン水素などの非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン。「e-メタン」を原料とした都市ガスは既存のインフラで利用できることから、コスト削減とカーボンニュートラルへの移行が期待できる。西部ガスは昨年12月に液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地「ひびきLNG基地」(北九州市)で「e-メタン」の実証事業に着手するなど、実用化に向けた準備を進めている。