「日向バイオマス発電所」が稼働

「日向バイオマス発電所」

 伊藤忠商事(東京)と大阪ガス(大阪市)、東京センチュリー(東京)、東京エネシス(同)の4社が共同出資する「日向バイオマス発電所」(宮崎県日向市)が10月16日、商業運転を開始した。出力は5万キロワット。年間の発電量は約3億4000万キロワット時で、一般家庭約11万世帯分に相当する。伊藤忠商事と大阪ガスが九州でバイオマス発電所を手掛けるのは初めて。発電した電気は固定価格買い取り制度を利用し、九州電力グループに売電する。
 日向バイオマス発電所は、日向市の細島工業団地内に建設。事業会社「日向バイオマス発電」(同市)が運営を担う。出資比率は伊藤忠商事と大阪ガスがそれぞれ35%、東京センチュリーが25%、東京エネシスが5%。伊藤忠商事が輸入する木質ペレットやパーム椰子殻、大阪ガス子会社が供給する国産木質チップを主な燃料とする。燃料の安定供給に加え、大阪ガスの技術支援、東京エネシスによる運転・保守、東京センチュリーの運営ノウハウにより、長期安定的な事業運営を目指す。

燃料となる地元産の木質チップ