駅名の「ネーミングライツ」事業

 熊本県と鹿児島県を結ぶ第三セクターの肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)は、駅名に愛称をつける「ネーミングライツ(命名権)」事業を始めた。八代—川内(鹿児島県薩摩川内市)間の全28駅が対象。募集は12月20日までで、同社のホームページから申し込むことができる。運賃収入が減少する中、新たな収入源を確保する。 
 命名権を取得すると、駅名を示す看板や次の駅を案内する看板などに愛称が掲載されるほか、車内の自動放送案内に反映される。契約駅のデジタルサイネージ(電子看板)や広告枠も1口づつ確保できる。契約料は、駅の利用者数などに応じて年間33万〜132万円。期間はダイヤ改正の2025年3月中旬から、26年のダイヤ改正日の前日まで。契約する企業や団体は、知名度向上やイメージアップ、地域振興などが期待できるとしている。