勢いづく北京のデジタル経済

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第243回)

 『人民日報』2025年2月13日付1面に「北京数字経済発展動能澎湃(勢いづく北京のデジタル経済)」という記事が掲載されました。北京市昌平区にある携帯電話の製造工場では、全自動で携帯電話の生産が休みなく行われていると伝えています。そして、北京市党委員会書記は「このような生産力を積極的に発展させて、経済発展の新たなエネルギーとする」と述べたということです。さらに、2024年には北京の全自動を含めたデジタル経済による付加価値は2兆元(約41兆5600億円)に達し、前年比でも7.5%増加しており、首都の質の高い発展の達成に役立っているとされています。
 経済不調が報じられている中国ですが、このように経済成長している分野もあります。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。