旦過市場に2027年春「新学部」

「情報イノベーション学部(仮称)」のイメージ
新学部「情報イノベーション学部(仮称)」のイメージ

 北九州市立大(北九州市、柳井雅人学長)は5月31日、高度なデジタル人材を育成する新学部「情報イノベーション学部(仮称)」を同市小倉北区の旦過市場内に開設すると発表した。都心部への設置を目指した同大と、にぎわい創出を目指す同市の思惑が一致した。同学部には2学科が設置され、入学定員は118人。開校は2027年4月の予定。
 同市場の再整備事業のうち、同大が民間と連携して河川沿いに建設する5階建ての建物に入居する。1階は店舗。2〜5階がキャンパスで、延べ床面積は約4000平方メートル。同大は、地元IT企業などと連携しやすいことなどから都心での立地を希望していた。土地代も含めた事業費は約20億円を見込む。国の補助事業を活用し、地元負担金は約4.5億円。旦過市場は2度の大規模火災に見舞われ、市は防災と老朽化対策のため再整備を計画。今夏から建物の解体が始まる見通し。

北九州市立大協定
北九州市立大の津田純嗣理事長(左から2人目)や旦過市場商店街の中尾憲二会長(右)ら