奄美大島で「発電事業会社」設立

島内に設置済みの屋根置きの太陽光発電設備

 総合商社の丸紅(東京)と九州電力子会社の九電みらいエナジー(福岡市)は11月27日、奄美大島(鹿児島県)で太陽光発電の長期売電事業会社を設立し、2025年4月から事業を始めると発表した。丸紅は22年から奄美大島で実証実験に取り組んでおり、離島での再生可能エネルギーの普及と電力の安定供給を図る。
 新会社は「奄美やねでんソーラー」。住宅や事業所、公共施設の屋根に蓄電池付きの太陽光発電設備を整備する。発電設備と蓄電池は一部を除き、20年の継続利用を条件に新会社が設置費用を負担し、契約先は電気使用量に応じて料金を支払う仕組み。30年度までに島内で一般家庭約4000世帯分に相当する発電量10メガワット分の設備導入を目指す。事業で得られた知見を生かし、他地域への展開も目指すとしている。