HTB管理会社「Qボード」上場へ

 福岡証券取引所は7月26日、エイチ・アイ・エス(HIS)子会社で、大型リゾート施設「ハウステンボス(HTB)」(長崎県佐世保市)の建設工事や維持管理などを手掛ける「Cross E(クロスイー)ホールディングス」について、新興企業向け市場「Qボード」への新規上場を承認したと発表した。8月29日に上場予定。5年ぶりに長崎県に本社機能を置く上場企業が誕生する。
 同社は、HTBの施設を管理するハウステンボス・技術センター(同)を中核会社として2021年に設立。園内のホテルや商業施設の建設・メンテナンスなどのほか、自治体の廃棄物処理施設などの工事も行う。24年9月期の連結売上高は前期比45.9%増の41億500万円、最終利益は16.6%増の2億8800万円を見込む。長崎県では、19年に十八銀行(長崎市)がふくおかフィナンシャルグループ傘下となり上場廃止され、全国で唯一、本社機能を置く上場企業がゼロとなっていた。同社の上場で、福証の上場企業数は104社となる。