九州電力360人、JR九州200人

 九州電力(福岡市)は2月27日、2026年度の採用計画(子会社の九州電力送配電を含む)を発表した。前年度計画並みの360人を見込み、計画ベースでは3年続けて300人台を維持した。内訳は、新卒が10人減の285人(技術系235人、事務系50人)、中途採用が10人増の75人。人材獲得に向け、新卒社員が配属先を選べる制度を導入。技術系については、発電や配電など希望部門を選択できるようにする。事務系は、営業や総務、企画などの業務を約1カ月半づつ体験した上で意向を確認する。勤務地限定の社員は新制度の対象外。
 JR九州(同市)も同日、26年度に計200人を採用すると発表した。前年度計画からは30人減らした。内訳は、大学・高専卒80人(前年度比20人増)、短大・専門学校・高校卒90人(同20人減)、社会人30人(同30人減)。技術系の人材確保に向け、26年度から奨学金の返還を支援する制度を導入。車両整備や土木設備など技術部門の新卒社員が対象で、月額1万5000円を上限に最長で10年間、最大180万円を肩代わりする。福岡市の大手企業では、九州電力や九電工も奨学金の代理返済制度を設けている。