経済改革重視の裏に経済の不調

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第188回)

 『人民日報』2024年7月23日付1面に「重要点をさらに強調し、経済システム改革の主導的役割を発揮することに一層の注意を払う(更加注重突出重点,発揮経済体制改革牽引作用)」という記事が掲載されました。これによれば、「改革の主導的役割を強調し、主要な課題を明確にし、経済体制の改革をさらに包括的に深化させる主な方向性を指摘」とされています。
 やはり、中国は経済改革を重視しているようです。その背景には、やはり中国経済の不調があるのでしょう。中国が今後どのような経済改革を行うのか注視していく必要がありそうです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。