工業都市・重慶で農地保護政策

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第183回)

 『人民日報』2024年7月4日付7面に「重慶市、農地保護のための報奨金と補助金奨励制度を設立(重慶建立耕地保護奨補激励机制)」という記事が掲載されました。これによれば、重慶市は、計画および自然資源局は、厳格な耕地保護制度の実施を深化させるため、「重慶市2024年度耕地保護報奨金業務方策案」を発表し、7月中旬までに合計6000万元(約13億円)の補助金が約300の郷鎮(街区)に割り当てられる予定であるとのことです。
 重慶と言えば、これまで工業都市として有名でしたが、農地保護も行うことになるようです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。