福岡で「人材マッチング事業」

関西電力本店が入居する関電ビルディング

 関西電力(大阪市)は10月3日、中小企業と転職希望者のマッチングサービスを始めると発表した。社内ベンチャー制度で公募した事業で、7月設立の子会社「ソコナラ」(福岡市、三宅庸介社長)が福岡でサービスを開始し、全国各地に拡大する方針。三宅社長は九大院卒で、関電の法人向けコンサルティング業務に従事していた。2029年度に3億5000万円の売り上げを目指す。
 複数の中小企業の情報をまとめた専用サイトを作成。転職希望者はサイト上で重視する価値観や場所、興味のある分野などを選択し、ソコナラが企画する企業の経営層との交流会に参加できる。交流会で求職者が企業風土や事業内容についての理解を深めることでミスマッチを防ぎ、効率的な就職につなげる。求職者は原則無料で、企業側は月額5万円のサブスクリプション(定額課金)契約を結ぶ。登録の際には事務手数料10万円が必要で、人材紹介などオプションがつく場合は別途料金が発生する。関電の社内ベンチャーは、1998年の制度開始以来10社目となる。