佐賀大・産総研と「包括協力協定」

佐賀県伊万里市のSUMCO九州事業所

 半導体の基板となるシリコンウエハー製造大手のSUMCO(東京、阿波俊弘社長)は9月17日、佐賀大(佐賀市)、産業技術総合研究所(産総研、東京)と包括協力協定を締結したと発表した。協定は、佐賀県が設置した「さが半導体フォーラム」がきっかけという。今後、シリコンウエハーの製造技術に関する研究開発や実証実験のほか、ビッグデータ・オープンデータの利活用、人材の育成・交流などを推進する。
 SUMCOは佐賀県伊万里市などに主要拠点があり、産総研も同県鳥栖市に研究拠点を置いている。SUMCOは佐賀大と共同研究やインターンシップなどで連携しており、産総研とも技術指導などで連携が進んでいる。3者の連携強化により、共同研究成果の積極的な産学活用と応用を目指す。SUMCOは昨年12月、九州工業大(北九州市)とも半導体研究や人材育成で協定を結んでいる。