人民日報が社説に「外圧と内難の増大」
2025年03月05日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第248回)
『人民日報』2025年3月4日付1面に「広範なコンセンサスと強力な相乗効果を集める(凝聚広泛共識 匯聚強大合力)」という社説が掲載されました。これは、3月4日から中国人民政治協商会議(政協)第14期全国委員会第3回会議が始まったことを受けた社説です。
この社説を要約すると、以下のような内容になります。習近平同志を中心とする中国共産党中央委員会は、外圧と内難の増大という複雑で厳しい情勢に直面する中、全党、全人民、各民族の人民を団結させ率いて、緊張感を持ちながら冷静に対応して総合的な対策を講じ、困難を克服し、改革を全面的に深化させ、対外開放を拡大し、質の高い発展、新質生産力の着実な発展、人民生活の堅固で力強い保障を堅固に推し進めた。その結果、通年の経済社会発展の主要目標と任務を順調に達成させ、中国式の現代化は確実に新たな一歩を踏み出した。中国の発展における苦労して勝ち取った感動的な成果は、党中央委員会の中央集権的で統一的な指導がすべての仕事の根本的な保障であることを十分に証明した。
『人民日報』の社説なので、中国政府にとって都合のいいことだけを言うのは当たり前なのですが、それでも「外圧と内難の増大という複雑で厳しい情勢に直面する」という苦難があることを認めています。これだけでも中国はやはりさまざまな面で厳しい状況に直面しているのだろうな、ということがうかがえます。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。