九州の「法人税所得」3年連続増

 福岡国税局と熊本国税局は12月2日、2023事務年度(23年7月〜24年6月)の九州7県の法人税などの実績を発表した。申告所得総額は、前年度比16.2%増の3兆4624億円と3年連続で過去最高を更新した。特に、福岡県が32.5%増の1兆9893億円と大きく伸びて全体をけん引した。コロナ禍からの回復で、製造業や運送業が好調だったという。
 法人税の申告件数は1.7%増の28万805件で、申告税額は14.5%増の6638億円。黒字申告した1社当たりの所得金額は14.8%増だった。源泉所得税のうち、給与所得分は7366億円で、過去10年で最高となった。一方、法人税の申告漏れは5.2%減の3578件で、総額は16.5%増の423億円。追徴税額は13.1%増の104億円だった。23年度から国税庁全体で人工知能(AI)を本格導入し、不正発見の割合は2.4ポイント増の22.5%となった。