「伊豆本店」買収し酒造業に参入

伊豆本店(宗像市)

 茅乃舎だしなど総合食品メーカーの久原本家グループ本社(福岡県久山町、河邉哲司社主)は4月26日、日本酒の老舗蔵元「伊豆本店」(福岡県宗像市)を買収し、酒造業に参入すると発表した。祖業であるしょうゆの製造と共通する発酵・醸造の技術を生かし、事業拡大につなげる。買収額は非公表。
 伊豆本店は1717年(享保2年)創業。純米大吟醸「亀の尾」など約20種類の商品を展開している。久原本家グループ本社の河邉社主の母方の実家で、同社は店舗などで販売する日本酒の製造を委託していた。伊豆本店内に久原本家グループ本社の物販スペースを開設するほか、新たな宗像ブランドの開発にも取り組む方針。