大分のTMH「Qボード」上場へ

 福岡証券取引所は10月31日、半導体製造装置の部品販売や修理などを手掛ける「TMH」(大分市)について、新興企業向け市場「Qボード」への上場を承認したと発表した。上場予定日は12月4日で、東京証券取引所「グロース市場」にも同時上場する。福証の新規上場の承認は、本則市場も含めて今年5社目。年間の上場数が5社を超えるのは、1996年(6社)以来、28年ぶりとなる。
 TMHは東芝出身の榎並大輔社長が2012年に設立。榎並氏は早大卒で、06年に東芝入社後、大分工場で主に資材の調達に携わっていた。同社は半導体の大手企業や大学、研究所向けに製造装置の部品販売や修理などを展開し、熊本県菊池市や三重、茨城、岩手県に拠点を持つ。24年11月期(単体)は、売上高が前期比3.5倍の62億3500万円、最終利益は同2.4倍の2億8600万円を見込む。調達資金は、人材確保やシステム開発などに充てるという。