「オフィス」仲介業務に参入

「AUSPICE福岡天神」完成イメージ

 三好不動産(福岡市、三好修社長)は7月17日、オフィスの仲介業務に本格参入すると発表した。これまでは主に飲食業の店舗を中心とするテナントの仲介を手掛けてきたが、福岡市内の再開発ビル建設によるオフィス需要に対応するほか、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出に伴う台湾企業の需要も視野に入れる。併せて、オフィスの敷金減額サービスを提供する日商保(東京)との業務提携を開始。入居テナントの初期投資を減らすことでオフィス市場の活性化を図る。
 日商保が提供する「敷金減額サービス」は、入居企業の業績などをもとに審査を行い、オーナーに対して入居企業を保証して敷金を減額(最大100%)する。第1弾として三好不動産が管理業務を受託する福岡市・天神の「AUSPICE福岡天神」(地上10階建て、7月末に竣工予定)の全10区画でテナントの募集を開始した。敷金無料区画を設定しており、利用企業は1区画あたり約1000万円の敷金を支払わずに入居が可能となる。同社は「敷金の完全無料化を提案することで、敷金を預けるという習慣がない外国企業や社宅の仲介と合わせた提案も見込める」としている。