「荒茶生産量」鹿児島が初の首位
2025年02月20日
農林水産省

農林水産省が2月18日に発表した2024年の作物統計調査で、鹿児島県の荒茶の生産量が静岡県を抜いて全国1位になった。鹿児島県がトップとなるのは、1959年の統計開始以来初めて。荒茶は収穫した茶葉(生葉)に乾燥などの加工処理を加えたもの。鹿児島は75年以降は2位が続いたが、ペットボトル向けが好調で静岡を逆転した。
全国の生産量は前年比1.7%減の7万3900トンだった。鹿児島は同3.4%増の2万7000トンで、静岡は同5.1%減の2万5800トン。3位は三重(5020トン)で、京都(2780トン)、宮崎(2640トン)、福岡(1650トン)、熊本(1200トン)と続いた。新茶と呼ばれる「一番茶」の生産量は静岡が1万トンで首位を保ち、鹿児島は8450トンだった。ここ10年で静岡では茶葉の栽培面積が3割減少したが、鹿児島は5%程度の減少にとどまった。