沖縄企業支援「2号ファンド」

琉球キャピタルが入居する「琉球リース総合ビル」(那覇市)

 沖縄県内17社が出資する投資会社「琉球キャピタル」(那覇市)は1月17日、「琉球ファンド2号投資事業有限責任組合(琉球ファンド2号)」を設立したと発表した。ファンド総額は53億円で、3月末まで追加の出資者を募る。2020年7月に立ち上げた1号ファンドの後継ファンドに位置付ける。出資者を県内企業に限定しており、県内で資金を循環させて経済活性化を図る。
 1号ファンドは、31社から計64億円を集め、6件に出資した。2号ファンドには35社が参加し、そのうち新規は15社。ファンドの存続期間は10年間。ホテルなどの施設取得や個別事業への投資のほか、事業承継案件なども検討していく。琉球キャピタルは、県外への資産の流出を防ぐため、琉球銀行や沖縄電力、沖縄セルラー電話などが出資して20年5月に設立した。