上半期「貿易概況」3年ぶり黒字

 門司税関は7月18日、九州経済圏(九州・沖縄・山口)の2024年上半期(1〜6月)の貿易概況(速報値)を発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6490億円の黒字(前年同期は2950億円の赤字)で、上半期としては3年ぶりの黒字となった。輸出は主力の自動車や半導体等電子部品などが好調で、輸入は石炭や原粗油の価格が低下した。円安・ドル高も輸出額を押し上げた。
 輸出額は前年同期比13.7%増の5兆9807億円で、23年下半期(7〜12月)に次いで過去2番目の水準だった。自動車は米国や中国向けが好調で28.3%増の1兆6614億円、半導体等電子部品はベトナムや香港向けが好調で28.0%増の7502億円となった。輸入額は4.1%減の5兆3316億円で、上半期としては4年ぶりに減少。石炭が35.7%減の5260億円、原粗油が11.7%減の1兆586億円と減少したが、鉄鉱石など金属鉱やスクラップは8.9%増の5606億円だった。