14年ぶり「運賃」値上げへ

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、那覇市、渡慶次道俊社長)は10月11日、旅客運賃の引き上げを沖縄総合事務局に申請した。各料金区間の運賃を一律20円引き上げる。認可されれば2025年5月に改定予定。運賃値上げは消費税増税の影響を除くと11年2月以来、14年ぶりとなる。
 初乗り運賃(大人)は現行の230円から250円となる。那覇空港駅から県庁前駅までは270円から290円に、てだこ浦西駅までは370円から390円に値上げする。運賃改定率は6.8%。通勤、通学の定期運賃の変更はない。ゆいレールの23年度の乗客数は1994万人で過去最多。観光客の回復で27年度は2223万人を見込む。一方で同社は、設備更新や経費増加などへの対応で、自助努力だけでは現行の運賃水準を維持することが困難な状況だとしている。