水素含む再生エネで連携協定

長崎県とブラザー工業
ブラザー工業の安井邦博・新規事業推進部長(左)と宮地智弘・長崎県産業労働部長

 長崎県とブラザー工業(名古屋市、佐々木一郎社長)は6月14日、水素を含む再生可能エネルギー分野で連携協定を締結した。同社は近年、CO2を排出しない水素燃料電池や配送システムの開発・販売など水素事業に力を入れており、県内の教育機関や企業との連携を視野に再生エネ関連産業の振興に取り組む。
 同社は2013年から、水素燃料電池の開発や水素パイプライン、グリーン水素の供給などに取り組んできた。昨年10月には水素利活用を推進するブランド「Pure Ene(ピュアエネ)」を立ち上げて活動を強化している。一方、長崎県では洋上風力発電など再生可能エネルギー産業の育成に向けた取り組みが進んでいる。水素社会の実現を促す「水素社会推進法」の成立で市場拡大が見込まれており、今後の連携を通じて水素ビジネスの発展や県内企業の活性化を図る。