北九州に「リスキリング」拠点

岡本祥治・みらいワークス社長(左)、武内和久・北九州市長(右)

 人材サービスの「みらいワークス」(東京、岡本祥治社長)は10月8日、北九州市と企業人材のリスキリング(学び直し)に関する包括連携協定を締結したと発表した。2025年4月に同市内にリスキリング拠点を開設し、社内人材のリスキリングの需要性の啓発、ビジネススキルなどの座学研修、実践の場などを提供する。同社がリスキリングを対象に自治体と連携するのは初めて。地元の中小企業50社から初年度250人の受講が目標。
 北九州市の今年1月の調査によると、外部人材を受け入れている市内企業は23%(全国38%)、副業を解禁しているのは31%(同71%)と全国を大きく下回る。リスキング拠点の開設で、従業員の所得向上や人材流入の好循環を実現する「北九州モデル」の確立を目指す。みらいワークスは2012年に設立。17年に東京証券取引所のマザーズ(現グロース市場)に上場した。24年9月期の売上高は105億円、最終利益は2000万円見込んでいる。