大分の「石油化学事業」分離へ

 化学大手のレゾナック・ホールディングス(HD、東京、髙橋秀仁社長)は7月23日、大分市で手掛ける石油化学事業を分離し、同事業を担う100%出資の新会社「クラサスケミカル」を8月1日に設立すると発表した。従業員の雇用は維持する予定。レゾナックは主力の半導体・電子材料事業に経営資源を集中し、競争力を強化する。
 新会社の本社は東京で、大分市に本店を置く。2〜3年後の上場を目指す方針。レゾナックは、大分市の石油化学コンビナートでプラスチックやゴムの原料を生産。今年2月に事業の持続的、安定的な運営に向け、分離・独立を検討すると発表していた。同社は現在、大分スポーツ公園(大分市)にある「レゾナックドーム大分」など7施設のネーミングライツ(命名権)を持ち、契約期間は2025年2月末までとなっている。