わずか10カ月で2274キロ鉄路延伸

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第220回)

 『人民日報』2024年11月14日付2面に「2274キロメートルの新鉄道路線を建設(投産鉄路新線2274公里)」という記事が掲載されました。これによると、中国の国鉄は今年1月から10月までで2274キロメートルの新しい鉄道路線を建設し、総走行距離は16万キロになり、旅客駅数は3300駅となったとのことです。
 また、これによって「二つの都市」が事実上「一つの都市」になっている場所も多くなっており、特に重慶(じゅうけい)から宜賓(ぎひん)までかつては4時間かかっていたのが、現在では48分で行けるようになったという声も掲載されています。
 いまや中国の都市のいくつかはかつてと違い一つの経済圏となっている場所が多く存在するようです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。