教員養成「共同課程」26年春設置

 佐賀大(佐賀市、児玉浩明学長)と熊本大(熊本市、小川久雄学長)は7月11日、両大学の教育学部に「共同教員養成課程」を2026年春に設置すると発表した。両大学の特色を生かし、幼稚園から小中高校、特別支援学校まで全ての教員免許に必要な科目を共同で提供する。国立大の教育学部での同様の取り組みは全国で3件目で、九州では初めて。
 入学定員は佐賀大が120人、熊本大が140人。佐賀大は特別支援教育のカリキュラムが充実し、初等教育での実践的指導力にも定評がある。熊本大は英語での教授法や教育心理学など高度な専門的知識に優れている。新課程では、教員免許取得に必要な単位の一部をリモート授業などで他方の大学から取得できる。卒業時には二つの大学の連名の学位が授与されるという。現在は佐賀大約80%、熊本大約60%の教員就職率の向上にもつなげたい考え。