国際貨物「保税蔵置場」着工
2024年12月23日
熊本国際空港

熊本空港を運営する熊本国際空港(熊本県益城町)は、空港内の敷地に「貨物上屋」を12月17日に着工したと発表した。国際貨物の荷さばきや積み下ろし、一時保管などに
使い、関税法が定める「保税蔵置場」として活用する。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で高まる半導体関連の輸出入需要などに対応する。2025年4月末の完成を目指す。事業費は約2億7900万円で、このうち5000万円を熊本県が補助する。
貨物上屋は、駐機場東側の一般の立ち入りが制限されている区域内に設ける。鉄骨平屋建てで、建築面積は約1500平方メートル。デンマークの物流大手DSVの日本法人「ディエスヴィ・エアシー」(東京)が借り受け、国際基準の輸送品質を反映させたサービスを提供する。熊本空港では、全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスや日本航空、台湾のチャイナエアラインが国際貨物の取り扱いを始めており、貨物スペースの不足が課題となっていた。