「原水駅周辺開発」へ協定

(左から)熊本県菊陽町の小牧副町長、三井不動産の加藤常務執行役員、熊本県菊陽町の吉本町長、JR九州の澤亀上席執行役員

熊本県菊陽町は11月28日、台湾積体電路製造(TSMC)熊本工場の最寄り駅となるJR豊肥線の原水駅(同町)周辺の将来ビジョンの事業検討パートナーとして、三菱商事(東京)と三井不動産(同)を代表企業とする二つのコンソーシアム(共同事業体)と協定を結んだ。検討の対象は、原水駅と原水—三里木駅間に設ける新駅の周辺約70ヘクタール。原水駅は通勤時間帯の混雑が激しく、周辺では渋滞も起きている。
 事業検討パートナーに決まったのは、三菱商事と戸田建設(東京)、日本公営(同)、ネクスト・モビリティ(福岡市)、A—Drive(横浜市)の計5社のグループと、三井不動産とJR九州(福岡市)の2社のグループ。公募型プロポーザルを行い、4者の中から選定した。菊陽町は将来像として、新駅周辺に商業施設やホテル・マンションを集める「にぎわいエリア」▽原水駅周辺に住宅を建てる「職住近接エリア」▽両駅の間にサテライトキャンパスなど教育機関を置く「知の集積エリア」の三つを描いている。

菊陽町が描く将来ビジョン