運転手「初任給」最大4万円増額
2025年01月17日
北九州市営バス
北九州市は1月16日、運転手不足や利用者減少などの課題を抱える市営バスの改善策を発表した。運転手は14人の欠員が生じており、人員確保のため初任給を最大4万円引き上げる。また、大型2種免許の取得にも最大50万円を補助する。窮状を訴えるイラストを描いたラッピングバスの運行や、SNSによるPR動画の発信などで市民に利用を呼びかける。車内では武内和久市長のアナウンスも流れるという。
運転手の初任給は、経験に応じて最大22万6000円(基本給)になる。賞与も年2.4カ月から4.6カ月に引き上げる。現在の運転手は147人。現行の事業を維持するためには161人が必要だが、14人足りない状態だという。運転手の高齢化も進んでおり、60歳以上の割合は49%で、30代以下は7%にとどまる。市営バスは運転手の残業規制が強化された「2024年問題」に対応して減便し、現在は若松区を中心に1日643便(平日)運行している。23年度の利用者は約390万人だった。