広西チワン族自治区の「マネロン」統治
2025年01月08日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第232回)
『人民法院報』2025年1月6日付1面に「広西チワン族自治区:法律に基づいてマネーロンダリング犯罪に打撃を与え統治する(広西:依法打撃治理洗銭違法犯罪)」という記事が掲載になりました。これによれば、広西チワン族自治区の人民法院(裁判所)はマネーロンダリングという違法犯罪の撲滅の特別措置を堅固に実行し、マネーロンダリング犯罪に対する圧力を強める状況を継続的に維持し、マネーロンダリングの捜査と処罰を強化するとしているとのことです。また、一般市民の反マネーロンダリング意識を向上させ、法令順守の社会風潮をつくりあげるとも述べています。
これらからすると広西チワン族自治区周辺ではマネーロンダリング犯罪が多く発生しているのかもしれません。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。