「大分空港航路」年内就航を断念

「ホーバークラフト」

 水陸両用の乗り物「ホーバークラフト」を運航する大分第一ホーバードライブ(大分市)は12月25日、大分市—大分空港(大分県国東市)間の定期航路について、目標としていた年内就航を断念すると発表した。11月末に始めた別府湾の周遊運航で欠航が多くなり、十分な運航実績を積めなかったことなどが理由。安全性を高めた上で、2025年の早い時期の就航を目指す。
 別府湾の周遊運航は、悪天候などで想定の半数となる16便にとどまった。同社は空港航路について「万全な準備ができたところで就航したい」としている。空港航路は、当初は23年度中の就航を目指したが、訓練中の事故が相次ぎ延期していた。ホーバークラフトの定期便が就航すれば、約15年ぶりの復活となる。現在、バスで約1時間かかる移動時間は約30分に半減するという。