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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年02月号
九州大相撲伝「長崎県大村市出身 玉ノ海梅吉(2)」
戦犯容疑逮捕や協会幹部との軋轢で廃業 玉ノ海は実力大関、といわれながら最高位が関脇止まりだったのは、多忙を極める親方稼業との兼務だったことが指摘される。終戦の1945(昭和20)年十一月場所を最後に、現役を引退して親方に専任することになったが、戦時中のあらぬ出来事から、思わぬ落とし穴が待っていた。 それは戦争が激化し、巡業などとてもできるものではなく、100人近い食べ盛りの弟子を抱えた二所ノ関部屋は、…
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本誌記事 特集・新NISA
2024年02月号
新NISAいよいよスタート/大幅に制度拡充となったNISAで個人の資産形成の新たな時代へ
今年1月から大幅に制度拡充となったNISA(少額投資非課税制度)がいよいよスタートした。この新NISAでは、年間投資上限額の拡大に加え、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用も可能となり、さらに非課税保有期間が無期限となるなど、規模も使いやすさも格段に改善された。日経平均株価は昨年、33年ぶりとなる高値を更新。「失われた30年」と言われるデフレからも脱却傾向にあり、長年叫ばれてきた「貯蓄から投資へ」の環境…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈雲海酒造〉
木挽(こびき)BLUEイチナナ 蔵出しの味そのままに アルコール17度の本格芋焼酎「木挽BLUE500ミリ瓶17度(KOBIKI BLUE 17 イチナナ)」が昨年11月に全国で発売された。香りと甘みが際立ち、蔵出しのおいしさをそのまま味わうことができる。仕込み水は、宮崎県綾町の日本最大級の照葉樹林が生み出す清らかな水。新たな飲み方、飲みやすさを追求した新しいスタイルの焼酎だ。 炭酸割りで手軽に酎ハイ気分になれるのも特徴の一…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
業界トピック
焼酎大手2社でトップ交代 三和酒類は西氏、雲海酒造は佐藤氏 焼酎大手2社で昨年、トップ交代があった。 「いいちこ」などで知られる三和酒類(大分県宇佐市)で11月、副社長だった西和紀氏が社長に就任し、下田雅彦社長が代表権のない会長に退いた。西氏はオーナー4家の出身。同社は1958年、赤松本家酒造、熊埜御堂(くまのみどう)酒造場、和田酒造場の3社が合併する形で創業し、翌59年に西酒造場とも合併。このオーナー4家…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈繊月酒造〉
米焼酎リードする「川辺」 水質日本一・川辺川の恵み 本格米焼酎の「繊月」や「川辺」で知られる繊月酒造(熊本県人吉市、堤純子社長)は、熊本県球磨地方特産の「球磨焼酎」を代表する蔵元の一つで、創業から120年の歴史を誇る。 地元では繊月の人気が高い。繊月は“繊細な三日月”を意味し、同地方で700年続いた相良藩の居城・人吉城の別名「繊月城」に由来する。まろやかで旨(うま)みのある味わいだ。 一方の川辺は、フ…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈本坊酒造〉
ISCで「プロデューサー・ オブ・ザイヤー」と最高賞 本格芋焼酎「あらわざ桜島」で知られる本坊酒造(鹿児島市、本坊和人社長)が、その“世界品質”に高い評価を受けた。「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2023」で、焼酎メーカーの中から1社だけに贈られる「焼酎プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を受賞=写真。22年に続く2度目の栄冠となった。 銘柄では「屋久島 大自然林 麦」が、最優秀金賞と焼酎部…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈奄美大島にしかわ酒造〉
全国へ広がる黒糖焼酎 「島のナポレオン」が先導 奄美大島(鹿児島県)を中心とする奄美群島は、古来よりサトウキビの産地で、これを原料とする黒糖の製造で栄えた。こうした風土に根差し、奄美群島に限って「黒糖焼酎」の製造が認可されており、現在、島々に20カ所以上の蔵元が点在している。 黒糖焼酎は「日本のラム酒」とも呼ばれる。ラム酒もサトウキビが原料で、甘い香りやほろ苦い風味が特徴。黒糖焼酎も、サトウキビ…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈大海酒造〉
「海」テーマに風味豊かで 奥行きのある一杯を提供 「さつま大海」や「さつまの海」、「海」「くじらのボトル」など、海をテーマにした芋焼酎を製造販売する大海酒造(鹿児島県鹿屋市、河野直正社長)。厳選された素材と美味しい水から生み出される商品は、いずれも豊かな風味と奥行きのある味わいが好評だ。今年1月には、新商品「冬の華(はな)」が加わった。佐藤社長は「ろ過を最小限にすることでうま味が濃縮され、口に含…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
〈薩摩酒造〉
改めて薦めたい「お湯割り」の魅力や効能 体に優しい現代人に適した飲み方で乾杯 「別撰(べっせん)MUGEN白波」を新発売 ブレント技術でお湯割りに特化 1970年代後半の第1次焼酎ブームは、薩摩酒造(鹿児島県枕崎市、本坊愛一郎社長)の本格芋焼酎「さつま白波」によってもたらされた。芋焼酎はそれまで、鹿児島など南九州で愛飲される地酒だったが、同社は福岡など清酒圏だった北部九州に、そのおいしい飲み方として“ロクヨ…
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本誌記事 特集・本格焼酎
2024年02月号
自由な楽しみ方や飲み方が広がる
今や本格焼酎は、かつての“九州の地酒”のイメージにとどまらないブランディングで、ステータスを高めている。品質の向上とともに味わいが洗練され、世界的な酒類競技大会で最高レベルの評価を受ける銘柄も少なからず出ている。低アルコール化の広がりや、芋焼酎の原料サツマイモの基腐(もとぐされ)病などの課題はあるが、新たな品種の開発などによる対策が進む。メーカー各社の巧みなマーケティングは健在で、市場では、自由…