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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第二部/産地◆農水産物◆現地ニーズと独自モデルで販路開拓/今後は「アジア圏以外の市場」も視野にノウハウを蓄積
産出額が全国の約2割を占める農業分野は、九州が持つ強みの一つ。海外でも品質の良さが浸透するにつれて、需要の拡大が見込める。他方、海外市場を開拓する上での一番の課題は、現地の消費者が購入しやすい価格帯の商品を安定的にそろえられるかという点だ。課題の解決を図り、成果を上げる企業がある。 アジア最大級の流通Gと 提携し「九州の強み」を輸出 九州農水産物直販(福岡市)は、「美味(おい)しい九州・日本を世…
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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第一部/企業◆九電グループ◆社会貢献と環境配慮の両面で展開/「増加・多様化」する各国・地域のニーズに対応し事業推進
成長事業による2030年度の経常利益750億円の達成を目指す九電グループは、海外事業を今後の成長分野の一つに位置付ける。国内電気事業に約70年、海外事業に20年以上携わってきた経験を生かし、社会貢献と環境配慮を同時に達成することを念頭に、各国・地域のニーズに応じた事業を積極的に展開している。 経験や技術力生かし再エネ開発 米国で初の再エネ事業への出資 九電グループは、昨年12月末時点で15カ国・地域で24件の…
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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第二部/産地◆日本酒◆日本食ブーム追い風に増える輸出/ジャパニーズカルチャーである「漫画」とのコラボ商品も
昨今、日本酒だけでなく、ビールや焼酎、ワインなどの酒類全般が成人若年層のアルコール離れで、選択肢が国内の消費量が減少し続けている。一方で海外では日本食ブームが起きたことで日本酒が評価され、消費量が増えている。地方の酒造会社も海外市場をターゲットにした商品づくりで、市場拡大の活路を見いだしている。 漫画とコラボで親和性生む 5年で輸出比率30%目指す 1688年創業の老舗酒造会社、光武酒造(佐賀県鹿島…
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本誌記事 特集・ホテル
2024年03月号
【ホテルオークラ福岡】顧客と地元に愛され続けて25周年 これからも地域に根差したホテルに
ホテルオークラ福岡(福岡市)は3月で開業25周年を迎える。節目となる年にコロナ禍での影響を取り返しつつ、強みを生かしたサービス強化に努めていく。 宿泊部門は昨年から好調に推移し、平日、週末共に高い稼働を維持している。特に週末は客室単価も上昇し、収益性も上がっている。一方でインバウンド客は福岡市内でも認知度が高い博多、天神両エリアに比べると多くはない。今後は同ホテルが立地する中洲川端エリアの魅力を…
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本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2024年03月号
〈沖縄〉未来創造協議会が「本気度示す」提言書
沖縄県内の大手企業や金融機関のトップ7人を構成メンバーとする「沖縄未来創造協議会」は発足から10カ月後の昨年12月末、経済強化に向けた提言書を県に提出した。観光消費の向上と地域開発、産業創出により県経済を活性化するため「那覇空港の機能強化と拡充」と「まちづくりと産業創出」について提言。今後、作業部会で具体案について協議を重ね、2027年度に見直しが図られる予定の「新・沖縄21世紀ビジョン」に反映されること…
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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第二部/産地◆緑茶◆抹茶などの欧米消費拡大追い風に/国内需要は減少続くも「コロナ禍」きっかけに新たな販路
農林水産物や食品の輸出額は2021年に初めて1兆円を超えた。政府はこれを25年に2兆円、30年には5兆円に増大させる方針だ。その重点品目の一つが緑茶で、欧米では、抹茶(てん茶)など付加価値の高い品目の消費が拡大。九州では鹿児島や福岡の産地で、これを追い風に輸出が伸長している。 コロナ禍で売り上げ4倍増 EC業者との取引が奏功 全国有数の茶の産地である鹿児島県は、荒茶生産量が全国2位で、「知覧茶」などのブラン…
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本誌記事 特集・ホテル
2024年03月号
人材の価値を引き出しサービス力に磨きをかける
ホテル業界は昨年5月からの新型コロナウイルス感染症の5類移行で国内外の観光客が急速に増え、新たなホテルへの投資計画も相次ぐなど、活気を取り戻している。そうした中で九州・沖縄の各ホテルはハード整備とともに、人材の価値を引き出す「人的資本経営」によるサービス力強化で差別化を図ろうとしている。 相次ぐ外資系ホテル開業 目立つマリオット系の展開 コロナ禍が落ち着き、国内外の人流が活発化する中で、2023年か…
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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第二部/産地◆食肉◆輸出特化の処理施設南九州に続々/宮崎県で「ハラル認証」の加工場が今年2月に稼働
食肉の輸出額は拡大傾向にある。中でもけん引するのが牛肉で、世界的な和牛ブームを背景に輸出先は増え続けている。近年は、欧州連合(EU)向けの処理施設も増え始め、冷え込む国内消費の挽回を狙う。足元では生産者の高齢化や飼料の高騰など課題はあるが「畜産王国・九州」は攻めの姿勢を崩さない。 世界的な和牛ブーム背景に アジアや欧米向け輸出増加 「世界的な和牛ブームは今後しばらく続くだろう。牛肉の海外輸出は伸…
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本誌記事 テーマリポート
2024年03月号
■第一部/企業◆安川電機◆需要地生産で為替リスクなど低減/米国事業の再強化で初の「産業用ロボット工場」を新設へ
需要地に見合った商品を開発し、需要地で販売する「需要地生産」の方針を掲げ、現在、13カ国・地域の29拠点を擁するサーボモータや産業用ロボットを製造する安川電機(北九州市)は、今や海外売上高比率は7割を超え、23年度上期には中国が全社売上高の24%を占め、日本以外では最大市場となっている。 「モータとその応用」が領域 時代ごとに最新技術に挑戦 ACサーボモータやコントローラ、産業用ロボット、インバータなどを…
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本誌記事 業界・地域リポート
2024年03月号
【人材戦略〈リスキリング〉】中小企業向けに国・行政が支援に動く/TSMC進出きっかけに「半導体人材」の確保が急務
時代の潮流に応じて労働者が新たな技術を学ぶリスキリングの重要性が高まっている。リスキリング大国といわれるドイツは、既存の産業の転換を図ろうと、10年以上前から国を挙げて労働者の学び直しを進めている。日本も政府や地方行政が中小企業などを対象に支援するなど、ようやく動き始めた。 新技術の導入で産業転換へ 独「インダストリー4・0」 昨年の日本の名目国内総生産(GDP)がドル換算でドイツに抜かれ、4位に転落…