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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年10月号
食楽園「松本清張さんと平野耕治さん」
今年、年明け早々の1月3日、北九州市小倉北区の魚町銀天街と鳥町食堂街の火災で、松本清張さんが愛した中国料理〔耕治〕本店が焼失した。そのニュースに驚き、創業者の平野耕治さんに取材した27年前、1997(平成9)年の手紙や写真、記録などを手にすると、感慨深いものが去来した。 平野さんからの手紙の冒頭、清張さんとの出会いがこう記されている。 「清張先生は私が19歳の時、たまたま身体を悪くして小倉の兄の所で療養…
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本誌記事 業界・地域リポート
2024年10月号
【動かすDX〈デジタルトランスフォーメーション〉(30)】AIカメラなど駆使し無人店舗決済/コンビニと自販機の中間にあるマイクロ商圏を取り込む
スーパーやコンビニなどを中心に、来店客が自ら商品バーコードをスキャンして店員を介さずに決済するセルフレジは珍しくない。コロナ禍もあり、こうしたセルフレジの導入は進んだ一方で、店舗の無人化の流れも拡大している。非接触というより昨今、深刻化している人手不足の解消をにらんだもので、その一つとして、TOUCH TO GO(TTG、東京)が展開する無人決済店舗システムが注目されている。 サービス業は人手不足深刻 非接触…
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本誌記事 特集・くまもと
2024年10月号
【TOPmessage】八代市長 中村 博生 氏「“九州の中心”八代港など交通インフラを生かしまちづくりを」
本市は“九州の中心”に位置し、重要港湾である八代港や高速道路の複数のインターチェンジがあり、九州新幹線新八代駅に関しては、宮崎県において新幹線ルート「新八代-宮崎」間の調査・研究が行われるなど、交通の要衝としてのポテンシャルは高い。 一方で、県北が中心のTSMC(台湾積体電路製造)進出効果を県南地域にも波及させることが課題だ。そのため、八代地域で構想されている県営工業団地の早期実現に向けて、県と一体…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年10月号
OH!ニッポン「「戦争と平和」の正しい読み方」
過度な欲望が渦巻く社会では大衆の欲望は無限であり、それがかなえられないと為政者への不満は一気に昂(こう)じる。その空気を鋭敏に感じ取ったデマゴーグ(扇動者)は、ここぞとばかりに政府を無能と攻撃して人気を博す。大衆はその巧みな弁舌に陶酔・歓呼し、彼を救世主と見間違える。 不満のガスが充満していれば、マッチ一本であってもタイミング次第で革命の炎を容易に燃え上がらせる。野心に満ちたデマゴーグは、不満…
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本誌記事 特集・くまもと
2024年10月号
【REPORT▶県南】特有の地域資源生かし広域振興/蒲島前知事が“北高南低”改善へ置き土産
県南地域は3市7町5村からなり、八代市など北部の八代地域、水俣市など西部の芦北・水俣地域、人吉市など南部の人吉・球磨地域に分かれる。熊本では経済の北高南低が指摘されており、蒲島郁夫前知事はその改善にも意を注いだ。その流れを受け、令和2年豪雨で氾濫した球磨川との共生や、陸海交通の要衝である八代市の拠点化など新たな取り組みが動き出している。 「緑の流域治水」に転換 JR肥薩線復旧にかじ 熊本県経済は、TS…
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本誌記事 特集・くまもと
2024年10月号
【INTERVIEW】熊本経済同友会 代表幹事(九州フィナンシャルグループ社長、肥後銀行頭取)笠原 慶久氏「成り行きの未来ではなく意志のある未来を」
TSMC(台湾積体電路製造)の進出で活況を呈している熊本県経済。県内GDPは7兆円の大台乗せが視野に入る中、熊本経済同友会の笠原慶久代表幹事は、「TSMC進出を主体的に捉え、自ら意志を持って行動することで未来を切り開く」と提言している。その真意を聞いた。 100年に1度の好機を生かす ─TSMCの進出は「100年に1度の好機」と言われています。笠原代表幹事は、足元の経済情勢についてどのように見られていますか。 笠原…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年10月号
高橋孝治の中国法表層深層(17)
「刑法に違反しない違法行為」とは 最高人民検察院が発表した今年1月から6月までの全国の検察機関の主な事件処理データでは、軽犯罪事件が高い割合を占めています。犯罪事件の情状が軽微であるため、不起訴となった事例や懲役3年以下の軽犯罪案件が全体の85%を占めており、経済案件が犯罪処理の主たる対象となっているようです。 また、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(20期三中全会)で可決された「改革をいっそ…
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本誌記事 特集・くまもと
2024年10月号
【新トップの風貌】SYSKEN 社長 上村 幸太郎 氏
「現場で頑張っている社員を後押しするのが役割。通信建設に加えGX分野などで2本目の柱を」 通信建設業界大手、日本コムシス(東京)を中核とする日本コムシスホールディングス傘下で、九州地区を中心に通信設備工事などを手掛けるSYSKEN(シスケン、熊本市)は今年9月で70周年。この節目の年の4月、副社長から社長に昇任した。700人近い社員を率いるが「現場で頑張っている社員が主役で、経営を通じてそれを後押しするのが私…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年10月号
九州の志士「『独立自尊』の経済思想家 福沢諭吉」
中津藩出身の学者、慶應義塾の創設や『学問のすゝめ』を著した教育家、「旧壱万円札の肖像」で誰もがよく知る福沢諭吉。実学である「経済学」や「統計学」の導入・啓蒙による日本経済の近代化にも尽力した「独立自尊」の経済思想家の生涯と功績をたどる。 「教育家」であり「啓蒙(けいもう)家」 「旧壱万円札の肖像」「慶應義塾の創設者」として知られる福沢諭吉は、1835(天保5)年に「天下の台所」と呼ばれた日本経済の…
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本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2024年10月号
〈福岡政界〉自民総裁選の裏でくすぶる「福岡9区問題」
岸田文雄首相が9月の自民党総裁選に立候補しないと表明し、多くの候補者が名乗りを上げるなど、自民党総裁選が盛り上がっている。9月27日に新総裁が誕生すると、次期衆議院選は、10月解散が濃厚となっており動きも慌ただしくなってくるとみられている。特に、福岡県内の選挙区で注目されているのが福岡9区。自民党の大家敏志参院議員(麻生派)がくら替え出馬を目指していたが、昨年、茂木敏充幹事長はくら替えを認めず、公認予…