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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
【沖縄】県外資本は地元と協調戦略に活路/コストコ初出店で早くも関心事は「2号店」の進出先
8月下旬に開業した「コストコ」1号店は、沖縄の県民意識とアメリカンスタイルの商業施設との親和性が高いことを改めて示した。沖縄の本土復帰後、県内の小売業界は4強といわれる地元資本を中心に市場が構成され、ナショナルチェーンはそうした企業と協調して沖縄でのシェア拡大を図っている。 「想定上回るインパクト」 「コストコ」の開業効果絶大 「想定を上回るインパクト」─。今年8月、地元経済人が口々にそう述べる動き…
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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
■スーパー変遷史「九州を変えたダイエー。寿屋・マイカルはイオンに」
日本にスーパーマーケットが誕生したのは1950年代中期で、高度経済成長期の波に乗って急成長し、百貨店に代わって小売業の主役に躍り出た。九州でその先陣を切ったのはダイエーだった。 残されたプロ野球球団と球団関連遺産 ダイエーが九州上陸を果たしたのは1963年で、福岡市天神に九州1号店を出店し、71年には当時国内最大のショッパーズプラザ福岡(のちにショッパーズ福岡に名称変更)を開業。以来、九州各地に進出し、…
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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
【ドラッグストア】コスモスの牙城にイオン系が宣戦/一般医薬品や化粧品だけでなく「生鮮品」もそろえて攻勢
ドラッグストアの勢力争いが激化している。九州最大のコスモス薬品が地場で700店舗を視野に入れる中、業界トップのウエルシアホールディングス(HD)がイオン九州と組んで攻勢を強めている。ウエルシアHDは、業界2位のツルハHDとの統合を進めており、九州での業界地図が大きく塗り替わる可能性が生じてきた。 「コスモス」が九州600店超え M&Aなしで1兆円が視野に 九州最大のドラッグストアチェーンのコスモス薬品(福岡市…
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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
【百貨店】福岡都心店は訪日客が購買底上げ/山形屋の私的整理や佐賀玉屋の身売りで「経営難」顕在化
百貨店は各地の繁華街の集客核として存在感を発揮してきたが、九州では、定住・交流人口ともに突出する福岡市以外では、苦しいかじ取りを余儀なくされている。「山形屋」(鹿児島市)の私的整理や「佐賀玉屋」(佐賀市)の身売りで、県都百貨店でも経営難が顕在化した。生き残りには、思い切った戦略転換が求められる。 鹿児島経済に大きな衝撃走る 「岩田屋」とは“似て非なる”再建 今年5月、南九州を地盤に創業270年を超え…
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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
【ディスカウントストア】地場・大手・外資三つ巴(どもえ)で出店競争/生き残りをかけて各社が「DX化と食分野の強化」図る
九州地区では、地場をはじめ、大手や外資系がひしめき合う、日本有数の安売り激戦区となっている。一方、消費者ニーズが多様化する中、競争を勝ち抜くために、DX(デジタルトランスフォーメーション)化や自社開発商品のプライベートブランド(PB)比率を高めるなど、独自の戦略に力を入れている。 老舗の「Mr Max」出店加速 九州で存在感高める「ドンキ」 福岡県田川市を発祥の地とするディスカウントストア(DS)のMr Max…
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本誌記事 テーマリポート
2024年11月号
【家電量販店】新規出店とEC拡大で競争激化へ/九州トップの「ヤマダを追う」エディオンとケーズデンキ
メーカーの領域を超え家電を取り扱い、売り上げを伸ばした家電量販店は現在も各地で競争を繰り広げている。九州ではベスト電器がヤマダ電機(当時)傘下となって以降、ヤマダのシェアが高いが、最近ではエディオン(大阪市)やケーズデンキ(水戸市)も新店をオープンし、ヤマダのシェアを奪いにきている。 「ベスト」を子会社化して以降 九州では圧倒的の「ヤマダ」 九州ではここにきて家電量販店の新店開業が相次いでいる…
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本誌記事 特集・お菓子
2024年11月号
【業界トピック】九州外での情報発信に注力することで認知度高める「シュガーロード」
江戸時代、鎖国政策がとられる中、長崎はオランダ、中国と貿易を行い、砂糖がもたらされた。大量の砂糖が全国に流通する一方、人の往来が多かった長崎街道では、沿線に砂糖と菓子の技法が伝わり、各地で銘菓が誕生した。こうした人、モノ、砂糖文化が行き交った歴史的背景から長崎街道は「シュガーロード」と呼ばれる。 その歴史と文化を生かし、北部九州一体の活性化を目指して、2008年には長崎市、長崎県諫早市、同大村市、…
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本誌記事 ズームアップ(企業・団体)
2024年10月号
Talk about M&A シリーズ(2) Interview/友建設(熊本市)会長 宮本 和博 氏
「肩の荷半分下ろし共に新たな成長」後継者不在で県外の住宅関連グループ入り 後継者不在で事業承継に不安を抱える企業は少なくない。熊本市を拠点にローコスト住宅を手掛ける友建設もその一つ。創業社長(当時)の宮本和博氏は、古希を前に親族への承継を検討したが、長男は別の道を歩んでおり、金融機関を通じて日本M&Aセンターに相談。紹介された福岡の住宅関連事業グループで新たな成長を目指す道を選んだ。 脱サラし仲間…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年10月号
元寇「元寇防塁と「子年(ねのとし)の大風(おおかぜ)」
元寇防塁の築造 文永の役後、幕府から九州探題に任命された北条実政は、博多へ下向し激戦地および海岸一帯を巡視した。博多付近の防備が不十分なことを知り、海岸に沿って石築地(ついじ)を組み上げることとなった。その下命のもと大宰府守護所鎮西奉行の一人少弐経資(つねすけ)が、総指揮を執り、九州諸国に築造の課役を分担させた(第七回分担図参照)。 諸国は領地の石高により、担当地域の大小を区切って、1276(建治…
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本誌記事 エリアリポート
2024年10月号
【福岡】西公園再整備で都心集客強化図る/子育て世代を新たな「にぎわいターゲット層」として設定
福岡市中央区にある県営西公園の再整備計画が進んでいる。桜の名所でもあり、古来から景勝地として知られる同公園だが、現在は生い茂った樹木によって眺望が悪化、利用者は減少傾向にあり、県は、福岡都心の新たな憩いの場所として再生するため2021年に再整備基本計画を策定、民間活力の導入で中央展望広場周辺を西公園全体の「にぎわいの核」として整備する。 外交の要所で景勝地 黒田家とゆかり深く インバウンドなどを含…