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本誌記事 特集・物流ビジネス
2024年06月号
持続可能な仕組みの構築へ/需要増や「2024年問題」に対応
「経済の血液」といわれる物流が大きな転換期を迎えている。深刻な人手不足を背景に情勢が大きく変わり、国や物流企業が、物流の改善に本腰を入れ始めている。一方、ECを中心に荷動きが活発化しており、九州でも物流施設が相次いで新設されるなど、物流需要がにわかに高まっている。 時間外労働と低賃金 労働力不足解消急務 トラック運転手は、中年層の割合が高く、労働時間は全産業平均より約2割長い。賃金についても全産…
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【熊本】廃校舎のリノベが相次ぐ山鹿市/地元企業や有志のアイデアを「地域創生の新モデル」に
少子高齢化の影響で地方都市を中心に公立学校の統廃合が進んでいるが、高額な撤去費用などが要因で放置されているケースがほとんどだ。そんな中、山鹿市では地元企業やかつての卒業生が校舎を取得した上でリノベーションし、第2オフィスやコワーキングスペースなどの複合施設を通じて地域のにぎわい創出を目指す動きがみられる。 廃校を複合施設にリノベ 発起人はかつての卒業生 今年4月、2017年3月に閉校した旧千田(ちだ…
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【佐賀】佐賀市南部地域に物流拠点構想/「有沿道路」や「佐賀空港」を生かして経済活性化
佐賀市南部地域は人口減少と高齢化が課題となっている。坂井英隆佐賀市長は雇用創出や定住人口促進などの経済活性化を目指すべく「南部地域物流拠点構想」を掲げる。「2024年問題」や人手不足など物流業界を取り巻く環境が大きく変化する中、有明海沿岸道路や佐賀空港などを生かし、物流需要の喚起や持続可能な物流拠点の創出を目指している。 調査・研究委員会開催 人口減で経済活動縮小 佐賀市南部地域の物流拠点構想は、…
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【福岡】雑餉隈周辺でまちづくりが始動/西鉄の新駅「桜並木駅」開業を機ににぎわい創出へ
開業100周年を迎えた西鉄大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)駅(福岡市博多区)─春日原駅(福岡県春日市)間に今年3月、新駅「桜並木駅」が開業した。同駅周辺では一戸建てやマンションの建設が進むほか、さらに、その周辺でも新たなにぎわいが創出される機運が高まっている。こうした動きを生かして地域の活性化につなげようと、住民主体のまちづくりも始動した。 雑餉隈駅の移設前提が 新駅が開業することに 西鉄大牟田…
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【沖縄】スポーツ観光で誘客図る与那原/町の魅力を生かし「新たな機能」を付加して活性化
沖縄本島の東海岸、那覇市から東に約9キロに位置する与那原(よなばる)町にある「与那原町マリンタウン地区」では、新たな経済効果を呼び込む活用方法の検討が進められている。今年3月には、2029年3月の開業を予定する大型MICE施設の近くに、スポーツツーリズムをコンセプトとして三つの公有地を整備することが発表された。官民連携のプロジェクトの本格始動が間近に迫っている。 実現可能性を考慮して 三つのエリア事業先行 …
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【鹿児島】曽於市に南九州畜産獣医学拠点/「産業動物獣医師」の研修・実習と地方創生の施設に
畜産を基幹産業とする鹿児島県曽於市に4月、「南九州畜産獣医学拠点」(通称SKLV=スクラブ)が開所した。同市と鹿児島大(鹿大)が連携して県立財部高校跡に整備した。全国的に不足する牛や馬など産業動物獣医師養成のための研修・実習と、新産業創出や交流人口増加などを目指す全国初の複合施設。畜産振興や地域活性化の拠点になることが期待される。 全国屈指の畜産の町 動物福祉に配慮の牛舎 農林水産省から、2022年の市…
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本誌記事 エリアリポート
2024年06月号
【長崎】県が未来に向け新ビジョン策定/注力するのは「こども」「交流」「イノベーション」「食」
長崎県が今年3月に新しい長崎県づくりのビジョン「未来大国 みんなで大きな夢を描こう」を公表した。昨年から協議されてきたもので、約10年後を見据えた内容となっている。総合計画とは別に県が改めてビジョンを打ち出すことは珍しい。背景には全国的にみて人口流出が多いといった課題に対する危機感の表れもある。長崎県はどのような未来を描き、動こうとしているのか。 見据えるのは約10年後 知事「新しい長崎県を」 新…
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本誌記事 業界・地域リポート
2024年06月号
Focus インバウンド【韓国客】若い世代も九州の温泉・ゴルフを堪能/「SNSで知った近場の外国でグルメ旅行」起点に多方面へ波及
九州を訪れる外国人観光客のうち、ひときわ目立つのが韓国からの旅行客だ。日韓関係の悪化により訪日客が減少した19年と比べると約20万人増加した。目立つのは20〜30代の若い世代。国力に比例して給与水準も上がっていることから、温泉やゴルフに何度も訪れているようだ。 最も多いのは韓国の訪日客 「イエスジャパン」で親日? 平日夜9時、福岡市の繁華街・大名─。お好み焼き店の前に10人以上が入店待ちの列をなしていた。…
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本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2024年06月号
〈沖縄〉那覇市「LRT構想実現」の鍵握る向こう3年
那覇市は今年3月、次世代型路面電車(LRT)導入に向けた整備計画素案を発表した。那覇市のまち中を東西と南北、二つの路線で結び、既存の路線バスやタクシー、モノレールと有機的につなぐことで、第5次那覇市総合計画(2018〜27年)が掲げる「誰もが移動しやすいまち」を実現することが目的。併せて、慢性的な課題となっている交通渋滞の緩和を目指す。ただし、「本素案は関係機関との協議を行うために市の考え方をまとめたもの…
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本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2024年06月号
〈離島航路〉高速船新造「待ったなし」も建造費が急騰
離島をつなぐ高速船「ジェットフォイル(JF)」が老朽化し、新船への更新が急務となっているが、全国の運行事業者は更新計画を立てられずにいる。JFは、「海を飛ぶ船」と呼ばれ、水中翼を使って船体を海面から浮上させ、ジェットエンジンを使って進む。最高時速80キロ超で、住民の生活や観光、医療などの面で地域に欠かせない足となっている。 JFの耐用年数は35~40年程度とされているが、現在、1都4県で18隻就航しているうち…